和尚の日記

マンガやゲーム、映画など自分が見たものの感想や紹介をしていきたいと思います。

『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』は、はっきり言って期待外れだった。(ネタバレ含む)

2週間前に公開された、『劇場版Infini-T Forceガッチャマン さらば友よ』

 

www.infini-tforce.com

 

僕はこれを公開初日に見に行った。

2週間経過して、そろそろネタバレしてもいいかと思ってこの記事を書いている。

 

僕の感想は、既にタイトルに書かれているが、もう一度言わせてもらう。

はっきり言って期待外れだった。

 

Infini-T Forceとは?

Infini-T Forceとは、タツノコプロの歴代ヒーローたち(ガッチャマンキャシャーン、ポリマー、テッカマン)がそれぞれの世界観を保有しながら、新たな世界を起点にクロスオーバーしたCGアニメ作品である。

2017年秋から1クール、テレビで放送されていた。

この映画はその続編として作られている。

 

ガッチャマンキャシャーンは名前しか知らない、ポリマーとテッカマンに至っては存在すら知らなかった僕だったが、このテレビアニメは凄く面白かった。

前情報なく視聴した時はCGアニメということでまず驚き、そこにガッチャマンが出てきたことでさらに驚き、1話の最後にキャシャーンが出てきたことでも驚いたが、それ以外はすんなりと受け入れることが出来た。

ネットで調べてみるとタツノコプロのレジェンドが集結するという、海外で言うところのマーベル/アベンジャーズみたいなものだということが分かった。

 

そこからはひたすら視聴。

話の中身は親子の絆や愛、そして成長を描いたものだったが、そこまでに行く展開は、これでもかというぐらいに王道だった。現れてくる敵を4人のヒーローが力を合わせて撃破。

昨今稀に見る王道的ヒーローものだった。細かい所を気にさせず、ストーリーを進めていくだけの熱血ともいえる勢いがあった。

 

その勢いは最終決戦にも如実に現れていた。

敵が放った最後の大技。これを迎え撃つのは、それぞれが持つ技を一つにまとめて撃ち放たれた『科学忍法・火の鳥』。

ガッチャマンをロクに知らない僕でも知っている有名な技。今まで一回も出されなかったその技を、最終決戦に持ってきた演出はニクく、それを見た時は声を挙げてしまうほど興奮した。

 

他にもCGアニメにモーションキャプチャーを組み込むことなど、バトルに対する演出の良さなども上げられる。

 

とにかく熱くて盛り上げるのが上手い王道アニメ。それが僕の総評だった。

 

そしてアニメでこれだけの熱さがあるのなら、劇場版はどれほどのものなのだろうか。

映画を見る前に僕が持っていたその期待感は、見事に裏切られることとなった。

 

劇場版の批評

あらすじ

まず劇場版のあらすじから。(以下思いっきりネタバレ)

時間軸はアニメ終了後から。舞台となるのはInfini-T Forceに出てくるガッチャマンが居た世界とは別の、科学忍者隊が全滅した未来を辿った平行世界。

その世界が特異点となっている原因を取り除くため、最終回で一度は別れた仲間たちを集めたガッチャマンこと健。

その世界では健と同じ世界からやってきたコンドルのジョーが存在しており、科学忍者隊の最期を見届け、そして南部博士の暴走を止めようとしていた。

科学忍者隊が全滅した世界では、その生みの親である南部博士が作った兵器によって、侵略者ギャラクターを撃退することには成功していた。しかしその兵器の動力源となっているものが特異点の原因となる物で、それを使い続けていると、天変地異や出生率の低下などを招き、遠からぬうちに人間は滅ぶことが判明している。

南部博士はそれを理解していても、科学忍者隊を失った経験、そして再びギャラクターのような侵略者が現れるかもしれない可能性から、特異点の原因となる物の研究・利用をやめようとはしなかった。

南部博士を殺してでも止めようとするジョーと、殺さずに止めようとする健。二人は反発しながらも共に南部博士と戦おうとする。

特異点の原因となるエネルギーを使って変身した南部博士はヒーロー5人と互角に渡り合うが、最後には敗北を喫し、そしてコンドルのジョーに殺されてしまう。

そのジョーもまた、南部博士の技術を利用しようとした某国のエージェントによって殺害されてしまう。

ジョーの最期を見届けた健は、特異点の原因が取り除かれたばかりで不安定となった世界の平和を守るため、一人その世界に残ったのだった。

 

大体こんな感じです。

アニメ未視聴の方には分かり辛いかもしれませんが、そこはご容赦を。

もともとアニメの続きからなので、置いてけぼりになるのは仕方がないかと。

 

批評のお時間

さて、ここからが僕の批評タイム。

というか不満タイム

 

この手のアニメ映画には良くあることなのですが、序盤にアニメ放送分に関するダイジェストが入っている。

まずこのダイジェストが微妙に長い。

そもそもこの手の映画を見に来る人は、アニメを見てから来る人たちが大半だと思う。

いきなり映画から入る人は、居ても少数派だろう。

だというのに、ダイジェストにそれなりの時間を割くのはどうなのだろうと。

そのダイジェストを見ても、初見さんじゃストーリーを把握するのはまず無理だろうし。

ここはバッサリ切ってもよかったんじゃなかろうか。

というか公式サイトに『3分でわかる!「Infini-T Forceインフィニティフォース)」TVシリーズ紹介映像』とかあるなら、そっちを流しとけば良かったんじゃ。

これ↓

www.youtube.com

 

これぐらいの長さでまとまってるなら、全然問題なかったと思う。むしろこっちの方が上手く纏まっている気が……。

 

次の不満点としては、そのダイジェストの中身。

先に述べたように、ラスボスとの戦闘では4人の力を合わせて科学忍法・火の鳥が放たれた。

劇場版冒頭のダイジェストでは、割とラストバトルに対する時間が多く割かれていた。

4人の技のシーンは流れたのに、それが一つに合わさって火の鳥を放つシーンはカットされていた。

 

それを見た時、僕はこう思った。

この映画のラストは、再び火の鳥で飾るのだろうな』と。

じゃなきゃダイジェストで火の鳥を削った意味はないだろ(笑)』と。

 

ここまで言えば皆さんお気づきのはずでしょう。

そう、火の鳥は出てきませんでした

 

もう一度言います。火の鳥出てきませんでした

バトルのラストに放たれたなかっただけではなく、上映中には一回も出てきては来なかったのです

 

映画を見終った後の僕はこう思った。

何で火の鳥は出てこないのに、ダイジェで火の鳥削ったんや?! つじつま合わへんやん!』と。

 

確かに映画の中では火の鳥を出すような事態にはならなかったんですけどね。

必然、アニメ版より盛り上がりに欠ける展開になっていた

劇場版なのにね!

 

せめて映画で初登場のコンドルのジョーとの合体技でもあるのかと思ったらそれもなし。

『えぇー?』って思ったわ。

 

そうなるとそもそもの話、何でコンドルのジョーは出てきたんや?

正直、初めて予告編を見た僕の予想としては、コンドルのジョーは敵として出てくるものだと思っていました

かつての戦友が敵となって戦うクソ熱い展開かと思ってたのに。

 

話の展開からして、南部博士を殺すためだけに呼ばれたキャラみたいで何だかなぁ、という感じ。

作中でも健とジョーの正義は違うみたいなことを言っていた気がしますが、これだと汚れ仕事をジョーに押し付けただけのように見えてしまって

健も健で、あれだけ南部博士を殺すな!って言っといて、いざ南部博士とジョーの身体が揃って横たわっている場面に遭遇するとジョーの心配ばかり。南部博士には一瞥もくれずジョーの身体を抱き起す始末。

健も南部博士のことあれだけ案じてたんだから、少しは心配してやれよ、と思ったり。

 

キャシャーンなどアニメからのヒーロー3人に活躍は薄かった(特にテッカマンは酷かった)と思うけど、今回はガッチャマンジョーがメインだから仕方ないかなぁ、と。

その二人ですら微妙な感じだったけど。

 

会話が多くて戦闘シーン少な目だったのも残念ポイントだな。

 

全体のストーリーは良いものだと思うけど、もう少し濃く味付けしてほしかったなとは思う。

 

寄付だと思うことにしよう

などなど、不満点は多々あった作品なのであった。

お金無駄にしたなぁ感はあったが、次回の映画はもっといい作品にしてくれよという期待を込めた寄付だと思えば、まあいいかな

アニメ版の円盤も買ってない身からすれば、微々たるものだが、これが次回作の資金源になるなら光栄だ。

 

次回作が公開されたら?

勿論見に行きますけど?