和尚の日記

マンガやゲーム、映画など自分が見たものの感想や紹介をしていきたいと思います。

映画『フェイス/オフ』 英語字幕版の方が良いと初めて思ったかもしれない

今回は映画の紹介。

作品名は『フェイス/オフ

フェイス/オフ 特別版 [ ニコラス・ケイジ ]

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感想(10件)

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ニコラス・ケイジジョン・トラボルタのダブル主演作品で、この二人がそれぞれ、一人二役をしているという珍しい作品。

 

作品のさわり

ジョン・トラボルタ演じる警察官アーチャーは、息子を殺した犯罪者であるニコラス。ケイジが演じるトロイを捜査していた。

トロイが意識不明の状態になったとはいえ、アーチャーは遂に念願叶えてトロイを捕まえることが出来た。

しかしアーチャーはトロイが何万人もの人を殺しかねない兵器を、アメリカの都市の何処かに設置していたことを知る。

トロイの意識が戻らない現状、その情報を知るのはトロイの弟のみ。

そこで警察では極秘裏に、体格が似通っていたアーチャーの顔にトロイの顔の皮膚を移植することを決定した。

警察の目論見通り、トロイに成りすましたアーチャーが監獄に潜入し、弟から情報を聞き出すことに成功する。

しかしそんな中、トロイは意識を取戻し、アーチャーが潜入している刑事たちを殺し、そして潜入するために剥がされていたアーチャーの顔を自らに移植するのだった。

 

色々な感想

序盤からクライマックスと言わんばかりのシーンから、この映画は始まる。

滑走路を走る飛行機と警察車両。建物を破壊して止まる飛行機。その建物の中で銃撃戦が始まり、因縁のアーチャーとトロイの戦闘が始まる。

 

既に映画やドラマの終盤と言っても間違いではない展開から始まるのだが、それはあくまでも出だし、始まりにすぎない。作品はここから始まるのだ。

 

自らの立場が入れ替わったあたりから、主人公のアイデンティティは崩壊を始める。

仇敵に成りすまさねばならない自分、自分という存在を乗っ取った仇敵。

それにとどまらず、本当の自分を知る者は居らず、犯罪者として追われることとなり、家族に信じてもらえず、今までは捕まえる側であった犯罪者たちに仲間として温かく迎え入れられる環境、そして鏡を見れば憎き男の顔がそこにある現在。

それらが彼を苛み、自己というものを見失いかける。

一時は、本当にトロイそのものになってしまったのかと思える発言もあった。

 

主人公の人生を乗っ取ったトロイもまた、入れ替わりの影響を受けてはいたと思う。

自らのエゴで人を利用・害する点などには変わりはなかったのだが、アーチャーの娘に何か情を感じたのか、護身術モドキの手ほどきなどもしたりした。

愉快犯染みた犯罪者であれど、元々家族に対する愛情などは持ち合わせており、彼もまた僅かながらアーチャーとなっていたのかと思われる。

 

この主人公の苦悩や犯罪者の狂気を、ニコラス・ケイジジョン・トラボルタは見事に演じ切ったと思う。

 

ただ自分が今まで見てきたニコラス・ケイジ作品同様、脇役の方が良い味を出している時があった。

トロイの親友的存在がそうだった。

最後の散り様やそれまでのセリフで、やけに印象に残るキャラクターだった。

 

英語字幕版の方が良かった理由

さて、タイトルに書いている英語字幕版の方が良かった理由であるが、それはタイトルの『フェイス/オフ』にも起因している。

このフェイス/オフという言葉なのだが、実際作中で、ニコラス・ケイジが言う台詞でもあるのだ。

今作品のニコラス・ケイシのベストシーンを上げろと言われたら、自分はそのシーンを推すだろう。

犯罪者に成りすますというストレスから精神が壊れたジャンキーが放つ、狂気の一言。

それを演じ切ったシーンだと自分は思っている。

 

で、このシーン。

日本語版になると『顔を引き剥がす』と直訳される。

意味はまるで間違ってないのは分かる。

ただ何とも、間が抜けた印象を受けた

先に見たのが字幕版のせいもあるのだろうが、それだけ『フェイス/オフ』というニコラス・ケイジのセリフが印象的だった。

タイトルを作中で使うのは良くあるが、この作品では実にうまく使われたと感じる。

だからこそ日本語版だと物足りなく感じてしまった。

 

 

あとは、しいて上げるとしたら声優。

個人的な感想で申し訳ないんだが、神谷明さんの声が会わない気がした。

DVD版はどうなのかは分からないけど、ジョン・トラボルタの顔にどうしても、冴羽獠の顔が浮かんできてしまうんだ

言わねえだろ?ジョン・トラボルタが『もっこり~!』なんて。