和尚の日記

マンガやゲーム、映画など自分が見たものの感想や紹介をしていきたいと思います。

マルチ商法(アムウェイ)に勧誘されて学んだこと

去年マルチ商法に勧誘された。

あのマルチ商法大手の『アムウェイ』である。

今回は『アムウェイ』に勧誘されて学んだことを話したいと思う。

 

勧誘までの流れ

その前に、アムウェイに勧誘されるまでの話をしたいと思う。

切欠は知り合いの知り合いの紹介で出会った人物(♂)。

この人物とLINEの連絡先を交換し、後日何回か遊ぶこととなった(遊ぶといってもスポーツをしたりなのだが)。

この段階では『アムウェイ』のアの字も出てこなかった。

とはいえ当時の自分はアムウェイのことをロクすっぽ知らなかったのだが。

 

ある日、LINEでパーティ的なことをしないかという誘いが来た。

世話になっている人が借りているマンションの一室があるので、そこで料理を作らないかという誘いだった。

特に疑心を抱くことなく了承し、その部屋に行くこととなった。

そこにはその友人(仮)の他にも、大勢の人が集まっていた。合計で10人くらいか。

 

少々面喰いつつも料理を始めると、友人(仮)から『食事の後、ここでセミナーが行われるから参加してくれ』と言われた。

何のセミナーなのか尋ねると、人生設計的なものという、何だか曖昧な答えを貰ったが、ここでも熟考することなくあっさりOKを出した。

後日、もう少し考えろ自分と思った。自分の遊びに対するフットワークの軽さが恨めしい。

 

ご飯を食べた後、そのセミナーとやらが始まるまでゆっくりしていたのだが、驚いたことにその間に室内に続々と人が入ってきたのだった。

部屋の間取りとしては確か1LDKだったのだが、最終的な総数は何と70人ほど集まっていた。リビングとダイニングをぶち抜いて席に座っていたのだが、キャパシティ限界だったと思う。

 

この段階でも、『そんなタメになる話でもするのか(ホーン)』程度の感想しかもっていなかった。

もうちょっと危機感を持てと言いたい。

 

最初から室内に居たこともあって、席の前列に座ることとなったのだが、此処に居たって、セミナーで話す人物が何者なのか気になったので、その友人(仮)に尋ねてみた。

返ってきたのは『今からセミナーするのは〇〇ダイヤモンドさんっていう凄い人』という言葉。

当然の疑問を質問した。『ダイヤモンドとはなんだ?』と。

友人(仮)曰く、『ダイヤモンドとは凄い人に与えられる称号である』とのこと。

 

流石にここら辺で疑惑を持ち始めた。

 

普通の会社や組織なら、人にそんなキラキラネームならぬキラキラ称号など授与しない。これだけでも可笑しいと思うだろう。

もしダイヤモンド・ユカイが同じ称号を得たのなら、DYD(ダイヤモンド・ユカイ・ダイヤモンド)などと呼ばれていたのだろうか? 新手のスタンド能力か?

 

もしやツッコミポイントなのかと勘ぐったが、友人(仮)の表情を見る限りその線は消えた。なぜならマジで尊敬の念みたいなのを抱いていたからだ。

 

正直すぐにお暇したかったが、廊下すら埋め尽くさんばかりの人の中を帰るのは面倒だったし、一応その友人(仮)に対する義理みたいなものを感じていたので、話だけは聞くことにした。

 

そして遂にその〇〇D(ダイヤモンド)さんが現れた。風貌は率直に言えばチャラいニーちゃんといったものだ。

人は見た目が全てではないのだろうが、この瞬間ホワイトカラーの線は消えたと感じた。だからといって土木建築のような感じもしなかったのだが。

 

そしてセミナーが始まった。周囲の人間はエラくマジな目をして話を聞いていた。

とはいえ内容そのものは多くない。

まとめると、『働きたくないでござる! 住むところもお金も時間も縛られるような生活(=普通の勤め人)は嫌でござる! そんな時はこれ! 権利所得!

権利所得とは不労所得であると考えていい。何故か権利所得というのを強調していたが。自分の考えたカッコいい言葉に嵌っている時期なのかもしれない。

 

とにかく権利所得をパワーワードにしてグイグイ話を進めてくる。

では肝心要の権利所得を手に入れるにはどうすればいいのか?

その答えはこれ!

 

ア~~~~!(ボコォ)ム~~~~!

ウェ~~~~~~~~~イ!

(サンシャイン池崎風はイメージです。アムウェイとは何の関係もございません)

 

着地点はこれでした。

その後はアムウェイの詳しい(?)説明に入りました。

素晴らしい商品を紹介する→入会してもらう→商品購入代金が一定ラインを越えると、一定の係数を掛けたお金はキックバックされるということ。自分が勧誘した人物の代金も含まれること。

この瞬間完全に悟りました。

 

あっ、これやっぱマルチ商法ですね分かりました

 

分はアムウェイというものが何なのか知らなかったのですが、この段階で完全にノーサンキューになりました。

要はこのセミナーはアムウェイ会員及び予備軍に対するデモンストレーションだったのでしょう。

『頑張れば俺みたいなダイヤモンドになれるぞ!』的な。

 

話を聞いていくと『自分たちが進める商品は良いものだから、悪いことはしていない。だから押し付けたり入会を促したりすることは、むしろいい事なんだ!』という見事な(屁)理論武装をしていることが分かりました。

心は完全に後ろを向いて、精神は既に部屋から脱出し家に帰っていました。

 

しかし問題なのは、自分が居るのはセミナー会場となっていたマンションの一室であること。

会場内には70人程度の人物がセミナー会場に居た。彼らは先ほども言った通り、アムウェイ会員またはその予備軍。味方ゼロの状況。

そこはまさに虎穴。もしくは四面楚歌。

ここで下手を打てば最悪、死も有りうる(ゴクリ)

 

事態の好転のため、ひたすら待ちの姿勢を取り続け、セミナーが終わるのを待った。

幸いにも、その後セミナーはすぐに終わりを告げた。

当然このような敵地に長居する気もなく、帰る人波に乗って戦略的撤退をしようとしていた。

そんな自分の肩が叩かれる。そこに居たのは自分をここに招いた友人(仮)。

いやそいつはもはや友人(敵)だ。

 

そいつにもっと詳しい話があるから来てくれと言われ、1LDKの一部屋に招かれた。

まだ室内には、大勢の敵が居た為、逃げることも敵わずその部屋に誘導された。

何故マンションの非常階段の位置を把握していなかったのか、非常に悔やんだものだった。

 

その部屋に招かれると先ほどのセミナーの感想や雑談もそこそこに、早速(彼の)本題に入った。

自分の目の前に開かれたのは、アムウェイに関するパンフレットだった。

日本のアムウェイの組織図みたいな物を見せられた。蜘蛛の巣状に展開するそれを自慢げに見せられたが、どう見てもネズミ講のそれにしか見えなかった。また日本アムウェイ界のトップの生活を見せられても、趣味の悪い成金親父の私生活としか思えなかった。決して羨ましくはない。決してな!

 

この間俺は、全て笑って対応している。下手に悪感情を見せれば、敵本拠地の中で何をされるか分からないからだ。相手の機嫌を損ねないことに全神経を費やしていたと言っても過言ではない。

だが相手は俺の反応に手ごたえを感じてしまったのか、彼は次なる手を打ってきた。

 

次に見せられたのは、アムウェイのカタログである。アムウェイが扱う自慢の品々を掲載しているカタログだ。

日用品や調味料、フライパンや鍋などのキッチン用品を売っています。

特に関心を持たずに見ていたのですが、ふと値段を確認しました。

 

なん……だと……?

 

フライパンや鍋が5万円? 調味料が軽く千円?

な、何を言ってるのか(ry

 

思わずそのことについて質問したのですが、彼の返答は

『一生使える性能だからむしろお得! 調味料とかは体にいい物しか使ってないからこの値段でもむしろ安いよ!』などと自信に満ちたものだった。

いや、あの、だからといってこの値段のものを買う人はそうはいないでしょ?

そう思っていたのですが、ここで思い出した。

さっきの料理に使っていた調理器具および調味料が、そのカタログに載っていたものだったということに。

 

筋金入りやん、こいつら。

 

とまあ自分の中で警戒度をさらに高めながらヘイトは貯めない様立ち回っていた。

しかし時間も日付が変わる直前なので、こちらの睡魔もかなり強くなっており、今まで通りの対応が出来るか不安も募ってきた。

しかしそこで、天啓がひらめく。

時間と睡魔を理由にお暇すればいいじゃん

 

思いついたら即実行。

すぐに眠たい演技(素)をして、その場を離脱。遂に虎口からの脱出を果たしたのだった。

 

その後帰宅して、一晩かけてアムウェイのことをググった結果、出るわ出るわ悪評が。

 

結論としては、友人(敵)を他人(敵)に格下げすることを決定したのだった。

 

帰宅するとき、翌日再び会うことを約束していたのだが、当然のブッチ

それに対する逆切れLINEが来たのだが、その怒りを利用し、裁判にも利用できる証拠発言収拾タイムとさせていただいたのは余談だ。

 

とにかくそれにて、今回のアムウェイ勧誘事件には終止符が打たれたのだった。

 

今回のマルチ勧誘で学んだこと

今回のことで学んだことは沢山ある。マルチ商法そのものは違法ではないが、勧誘方法などが法律によって雁字搦めになっており、それを違反すると犯罪となること。そして自分が受けた勧誘は犯罪行為に当たること。

マルチに嵌っている人が想像以上に多いこと。セミナーに参加しているということは、その人たちは儲かっていないだろうということ。そしてその人たちがまだ勧誘を受けていない人という数少ないリソースを奪い合っているということ。先人たちがそれだけ儲かっていない以上、新入りが儲けることは極めて難しいということ。

 

だがそれ以上に関心したことが一つある。

〇〇ダイヤモンドさんの話し方が、上手だったことだ。

言っていることは当然のことだし、中身もそれほど詰まっていない。

だがその語り口はそれでも自分の心を惹いたのを感じた。

それはつまり、営業トークが上手いということなのだと思う。

 

〇〇ダイヤモンドさんは、アムウェイでよく稼いでいる人に与えられるダイヤモンドの称号を持っているが。つまりそれだけ新規顧客を獲得する能力に長けていたということだ。

それはつまり、普通の会社の営業職についても、同等の成果を上げることの出来る人物なのではないかと類推できる。マルチをやって成功できる奴は別業界の営業職でも成功できるのだと思う。

つまり何のことはない。いうなれば有能な奴がアムウェイでも出世しているにすぎないという訳だ。

 

何が言いたいかというと『アムウェイをしているから儲かっている』は正確ではなく、『有能な奴がアムウェイをしているから儲かっているのだ

それを勘違いしてマルチをすると痛い目に合うのだと思う。

セミナー会場はまさに、成功者とそれ以外を明確に体現していたのだから。

 

マルチをやるなら、セミナーの指導者側になれるのか、それとも一受講者で終わってしまうのか。自分がどちら側に入れるのか理解してやるべきだと思う。