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和尚の日記

マンガやゲーム、映画など自分が見たものの感想や紹介をしていきたいと思います。

何がしたかったのか分からなかったが、あの『妖怪』は此処に居た!_『鴨川ホルモー』

今回紹介する映画は『鴨川ホルモー』。主演は演技力に定評のある山田孝之

『鬼』と呼ばれる不思議で小さな式神。それを使役して秘密裏に行われる『ホルモー』という競技。その競技に選ばれた大学生たちの人間模様を描いた作品……と思われる。

 

謝れ! 京大生に謝れ!

この作品を見た感想は、あまり賢くないな、京大生というもの(京大生の方ごめんなさい)。

正直、唐突な主人公の性癖(鼻フェチ)しかり、主人公とライバルキャラ芦屋、面倒女佐原といった人物たちの諸々の行動、などなど。

同名小説が原作らしくそちらではどうだかわからないが、この映画で気になった点を以下に述べていく。

 

まず主人公の鼻フェチ。この設定は序盤、佐原という女性を好きになるために使われたが、それ以降特に何かのキーになったわけではなく、映画終盤に正ヒロインとくっつくときにさえ、褒めたり気にしたりする素振りなど微塵もなかったのだ。メガネからコンタクトに勧めたときにさらりとでも触れればよかったのに、とも思う。

鼻フェチの方には申し訳ないが、そもそもの話マニアックすぎて全然共感できない。主人公にあまり感情移入できない点はここにあるともいえる。個人の趣味になって申し訳ないが、佐原演じる女優があまり美人と感じなかった。主演が山田孝之でなければよかったかもだが……。

 

次にライバルキャラ芦屋。彼の性格は現在の人間社会で通用するのかどうか疑問に思うくらいヤンキーチック情緒不安定&暴力的で、いつ暴行罪で捕まってもおかしくはなさそうだった。前科持ちという事実の前では、いかな京大ブランドといえど役に立ちそうにはないと思うがこれ如何に?

常に上から目線、喧嘩腰、その上手が出るのも早い(作中暴力描写二回、そのうち一回は完全なる言いがかりによるもの、つまりはギルティ)。あれか? 若いころはヤンチャだった系か?

あ、あと『ホルモー』というおまけ要素的競技では、一定条件を満たすことで『ホルモー』と叫ばなければならないというペナルティがある。これを叫ぶことは個人における敗北と同意であるのだが、主人公に負けたくない一心でこのペナルティを拒む。

顔は黒ずみ腹と喉は膨れ上がり、体の周囲には黒い影が纏わりつくという、これ以上ないくらいあからさまにヤバい雰囲気が出ていたというのに、意地を貼り続け拒み続ける。

明らかなリスクがあるというのに、自らの感情を優先させてしまうという、冷静な判断が出来ない人物だと評価せざるを得ない。

そして悲しいかな。ライバルキャラだというのに、山田孝之にカッコ良さが及んでいないということが

 

面倒事を運ぶ女、佐原は上記二名よりしたたかとは言えるが、好きになった相手が、向こう側の言い分も聞かず自分の恋人と手を繋いでいたという事実のみでグーパンで殴れる危険人物すなわち芦屋であるという事実があるため、一概に賢いとは言えないところ。流石に目の前で殴る所を見たら少しは考えるんじゃなかろうか?自分は男だから分からんが。

 

他にもツッコミどころとしては、『京都大学内で完結してしまっているため、他の大学を出す必要があったのか?』『主人公の友人は最終戦ホルモーでロクに活躍せず(つまり成長せず)終わったがそれでいいのか?』『主人公少し他力本願過ぎじゃないか?』などなど色々ある。

ツッコミどころなのかは分からないが、鬼と呼ばれる生物が出てくるまでが少し長すぎたように感じる。鬼語の特訓や儀式のダンスなどには、あまり尺を取らなくても良かったのではないかと。さらっと流すにとどめておけば。

 

お話としては、何か最後はスケールでかくなったけど、ホルモーしたいのか恋愛したいのか、よく分からんかったというのが本音ですな。

 

あ、あの妖怪がこんなところに!

だがそんなことはどうだっていい。

この作品には既に、皆が良く知るあの大妖怪が現れていたのだ。

そう、あの妖怪……

 

『妖怪どうしたろうかしゃん』が

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ムロツヨシ型ではなく、濱田岳型のどうしたろうかしゃんです!

初めてホルモーに挑むことになった濱田岳は、テンパりその長い髪を↑の写真のように弄りまわし、呆然自失となってしまっているではありませんか。

 

その姿はまさに、平成の指示待ち妖怪、『どうしたろうかしゃん』そのものではありませんか!

 

この映画は2009年に上映されたもの。2009年には既に、この妖怪が存在したという確かな証拠と言えるでしょう。

そう言う意味ではこの作品、かなり時代を先取りした名作と言えるかもしれません。

 

僕はこの『どうしたろうかしゃん現る』のシーンを見た時、ひたすらに爆笑してしまいました

この僅かワンシーン、たったそれだけで僕の中では見る価値ありの映画に成りあがりを果たした、そんな映画です。