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和尚の日記

マンガやゲーム、映画など自分が見たものの感想や紹介をしていきたいと思います。

不意打ちのB級ほど楽しめない映画はない_『乱気流/タービュランス』

いよいよ残り録画時間が50時間を切った。 

そろそろ取り貯めした映画やドラマを見ていかねばならない。

 

そんなわけで今回視聴した映画について感想を書いていきたい。

映画のタイトルは『乱気流/タービュランス

BSプレミアムかNHKBSで放送されていた映画だ。

 

BS放送における映画とは

自論ではあるが、BSで放送される映画というのは、まさに玉石混交だと思っている。

肌に合わないというのはあるかもしれないが、地上波では『ヒドイ映画』というのは放送されない。何かしらの実績を積み立てていたり、普通に面白かったり、言うなれば外れがないのだ。

FOXムービーやムービー+など、ケーブルTVでは逆にヒドイ映画ばかり放送されている。以前インビジブル2の感想を書いたが、これと同等もしくはもっとヒドイ映画、いわゆるB級映画が放送されている。

しかしこれらのケーブルTVの場合、放送されている映画は全てB級映画であるという前提がある。この前提があるおかげで映画に対する期待値がとても低く、見た映画がひどかったとしても何ら痛痒はなく、もしB級映画の中でも上位の作品、そのような映画を見れたのなら、とても得した気分になるのだ。例えて言うなればブスの集団の中から、カワイイよりのブスを見つけたような、そんなお得感が。無論、地上波映画が女優クラスであることは言うまでもない

そんな中にあって、BS放送というものは先に述べたように、玉石混交だと認識している。いうなればカワイイ子もブスな子もごった煮の状態だ。

映画でやっかいなのは、インターネットなどで情報収集しない限り、それを見るまでその美醜を判断できないところにある。

地上波クラスという玉がある以上、視聴前にはどうあってもその映画に期待を抱いてしまう。人間だもの。その期待を裏切られること、すなわち期待した結果B級映画であることが最も辛いのである。

つまらないと感じた瞬間にその映画を切るという選択肢は勿論ある。だが映画特有のどんでん返しがあるかもしれない。一ひねりあるかもしれない。

その期待のみを抱いて最後まで視聴し、裏切られたまま終わる。それがあるのがBS放送なのである。

 

ここまで言えばおわかりだろうか。

そう、この『乱気流/タービュランス

何一つ恥じることのないB級映画なのである。

 

乾いた笑いが浮かぶ、それがB級映画

あらすじは以下の通り。

主人公はキャビンアテンダントの女性。

民間機で二人の犯罪者を移送するところから映画は始まる。

離陸後、犯人の一人が警察から銃を奪い、暴走、乱射。それに巻き込まれ機長が死亡。

その後分け合って副操縦士も死亡。暴走した犯人は片割れの犯罪者によって鎮圧&死亡。残った犯罪者は善人の顔を見せているが、やっぱり悪人で、主人公の同僚を殺したり、乗客を閉じ込めたり、サイコパスの面を見せ始める。

その後は主人公と犯人が乱闘したり、パニクったり、最終的には犯人は死亡、主人公は操縦士の代わりに飛行機を運転・操作し、見事着陸。

完。

 

以上の文を読んで頂いた方は、恐らくこう思われたことでしょう。

 

で、乱気流は?

 

そう、タイトルに書かれている乱気流については一言も触れていないのだ。

勿論、映画には乱気流について出てきている。が、それは作品において大きなウェイトを占めていない。せいぜい1%ってところだ。どんなに多く見積もったとしても10%を超えることはない。絶対にない。

正直、乱気流より乱痴気の方がタイトルとしてはふさわしい。

だって犯人はサイコパスで、主人公は冷静さの欠片もない頭の緩い女なんだもん。このほうが絶対作品にはあってる。

 

B級映画と呼ぶ条件に、思わせぶりなまま何事もなく終わった演出前後の脈絡がない唐突すぎる展開というものがある。

この映画は見事、その二つを満たしている。

映画の舞台は民間機であるため、犯人や主人公の他にも乗客が居た。映画の初めのほうに、その乗客たちが不自然にピックアップされていた。特徴的なスケボー少年なども出てきて、何かあるなと思わせぶりをしていたが、その後特に何事もなく、最後には客の一人として飛行機から降りていった。

 

お前なんで出てきたの?

 

もしかしたら、日常のシーンの1つとして差し込みたかったのかもしれないが、だったらスケボーなどのキャラクターは付ける必要はなかっただろう。

唐突な展開としては、それはもう副操縦士の死以外ありえないだろう。のんびりコックピットから降りてきた撃たれたマヌケな機長もいたが、それ以上がこの副操縦士だ。彼は中々戻ってこない機長を探しに運転席から離れるのだが、その瞬間飛行機が振動し、副操縦士の身体は投げ出され、フロントガラスに直撃、そのまま死亡してしまったのである。

 

ちょっ!? ええっ!!??

 

何その死に様!? どんな風にデスノートに書けば起こりえるんだよ?!

最初はただ気絶している者だと思ってたのに、結構時間経ってから死亡確認されてビビったわ!

 

もはやここまで来ると笑いがこぼれてくるというものだ。かなり乾いてはいるが。

それ以外にもツッコミどころは満載だ。そのツッコミどころの多さこそがB級の証左といえるかもしれないが。

 

もし時間に余裕があれば、そしてわざわさB級を見たいという奇特な方が居られれば、一度ご覧になられてはどうでしょうか。B級覚悟で見ればもしかしたら面白いかもしれません。

決して地上波クラスの映画だと思ってみないように。後悔しますから。