和尚の日記

マンガやゲーム、映画など自分が見たものの感想や紹介をしていきたいと思います。

ネタバレ:今回の喧嘩稼業_上から下まで、佐藤十字軍たち大活躍の巻

書こう書こうと思ってすでに一週間経ってしまいましたが、喧嘩稼業のネタバレと感想を書いていこうと思います。

一月ほど間が開いたので、前回についておさらいしたい方はこちらの記事をどうぞ↓

osyousama.hatenablog.com

見事、主人公佐藤 十兵衛が堂々の不意打ちをかまして放ったのは、進藤塾からパクリ冨田流へと組み込まれた秘儀、煉獄。試合開始前から佐川 徳夫の身体にダメージを負わせます。本来ならレフェリーや運営側が止めに入るべきですが、一番近くでボディチェックの人員たち。彼らが来るのには時間がかかります。

次に止めに入るべきなのは徳夫のセコンドの川上 竜ですが、彼は微動だにしません。彼は試合直前に十兵衛と会話をしていました。その時の十兵衛の言葉が、彼の行動を縛る鎖と化していたのです。十兵衛が言ったことを要約すると『佐川 徳夫は強い。それでも川上が止めてしまえば負けになる』ということ。この言葉のせいで川上は十兵衛を止めることができません。何故なら不用意に十兵衛の行動を阻害してしまうと反則負けになると思ってしまったからです。反則をしているのは十兵衛の方なのに。そして徳夫の強さに信頼、いや依存している川上は傍観という選択を取ってしまいます。

その行動に驚愕するのは誰であろう、徳夫でした。川上が止めに入ると確信していたからです。彼は煉獄を破る方法を用意していましたが、それは大きなダメージを負う危険なもののようでした。そのため彼は川上が止めに入るまで、防御に徹して煉獄をやり過ごそうとしていました。しかしここに至ってはその選択は悪手に変わってしまったのです

川上も徳夫を見守ってはいましたが、その胸中では止めるべきか否かという疑問が反芻していました。しかし煉獄開始から40秒が経過したあたりで、止めに入るには遅すぎる時間になったのを自覚しました。それは徳夫も同様で、既に相当なダメージを負っている状況では大ダメージ覚悟の煉獄破りをすることは出来ないと悟ります。打ち続けることはあっても打たれ続けたことはない彼は、ついに膝から力が抜けて倒れこみそうになります。

しかしそれを許さないのが煉獄。徳夫はそのまま殴られ続けることになります。いつまでも続くと思われた煉獄でしたが、それにもタイムリミットがありました。ボディチェックの人員たちが田嶋の指示を受けて現れるまで、およそ一分。一分後には運営側に止められてしまうと予期した十兵衛は、その前に自らのセコンドの高野に煉獄を止めさせます。これにより故意ではないことをアピールしました。高野はあえて十兵衛を責めるような言葉を吐きます。これもまたわざとではないことをアピールするための演技なのでしょう。

その後高野はその身を案じる様なそぶりで、倒れ込む徳夫に近寄ります。それと同時に、本来十兵衛を止めるべきだったのは徳夫のセコンドであるお前だと言って川上を貶します。この正論で責任を明確に川上に押し付けます。その後は徳夫のアバラが折れてないか確認しようとし、胴着を脱がそうとしますが、それは徳夫本人に止められてしまいます。徳夫曰くアバラは折れていないようでした。その言葉を聞いた高野は徳夫の傍から離れ、自らのコーナーポストに帰ります。その最中十兵衛とすれちがい、顔をしかめます。恐らく徳夫のアバラが折れていないことを伝えたのだと思います。それを受け取った十兵衛は仕方ないと諦めますが、その呼吸は整っていました。十兵衛は高野が徳夫たちと絡んでいる間に、息吹で呼吸を整えていたのです。本当に抜け目のない男です。高野が消えたリング上。十兵衛は未だ起き上れていない佐川を愚弄します。その最中でも十兵衛は、先ほどの行為が反則になるかどうかについて思考しています。そして田嶋の判断より、自らの行動のほうが早いと確信しています。

 

田嶋とアリは先ほどの反則について話し合っていました。アリは反則が妥当だと思っているようでしたが、田嶋は会場の雰囲気、そこに至るまでの流れ、そして客の期待値から反則負けにすることはできないと判断します。アリはそれが全て十兵衛の仕込みだと断言しますが、それについて裏が取れていない、裏を取るのに時間が掛かる以上、予定が詰まっているワンデートーナメントではどうすることも出来ないことを田嶋は説明します。そしてこれら全てを十兵衛は計算に入れていることも。田嶋は徳夫のダメージ回復のために、苦肉の策として十兵衛と徳夫の試合を一回戦最終試合に回すという判断を下します。

しかし十兵衛はそれすら読んでいました。十兵衛は川上も使って徳夫を煽りに行きます。反応することすらできないほど疲弊している徳夫は十兵衛を睨むだけ。それで十分煽った甲斐がありました。十兵衛は散々言葉で煽ったあと、小声または口パクで「負け犬」と呟きます。本来なら聞こえるはずのないそれは、読唇術を身に着けている徳夫にとっては何よりも雄弁な『言葉』になりました。殺気を滲ませ、殺意に富んだ言葉を十兵衛に放ちます。それこそが十兵衛の待っていた言葉、いや状況でした。それを聞いた十兵衛は中国語で何かを呟き、その後観客と恐らくレフェリーに向けて大きな声で中国語で何かを伝えました。日本人には意味の分からない言葉。しかし観客席に居るダーマス率いる佐藤十字軍は事前の取り決め通り、拍手喝采を上げます

観客席に居る中国人は十兵衛の言葉を聞いて驚愕します。隣の英語圏の人物には何の話か分かりませんでしたが、十兵衛が今度は英語で語りかけます。『徳夫がすぐに試合を開始しろ』という旨の英語を。この展開に観客たちのボルテージは一気にマックスになります。田嶋も試合中断をレフェリーに伝えますが、観客の空気はそれを許さず、またレフェリーもその空気に判断が迷っていました。そして十兵衛はトドメの一撃を佐藤十字軍に指示します。出した合図はパーチョキグーこの合図を見た佐藤十字軍は一斉に佐川コールを始めます。その佐川コールはやがて観客全体へと伝播していきます。

こうなってはもうレフェリーに抗う手段はありません。これには田嶋も脱帽の様子です。そして芝原剛盛の息子のゆうちゃんも十兵衛の仕込みに驚愕しています。父である剛盛も仕込みの数だけでなく、その多様さに注目しています。その間もゆうちゃんは十兵衛をべた褒めします。その汚さに惚れ込んでしまったようでした。陽側の連中もバカにしているところから、かなり陰側に存在しているようですし、彼の汚さがまぶしく見えるのでしょう。十兵衛の汚さを見て、本気で仲間に取り込みたいと考えたゆうちゃんは十兵衛に向かって『負けろ!』という声援を送ります。

そしてやっとゴングが鳴り、第二試合が始まりました。

 

感想

佐藤十字軍めちゃ優秀。

ダーマスのようなヒラから、高野君のような上位聖職者まで、かなり優秀な人材を抱えている佐藤十字軍。彼らの働きなくして今回の仕込みは成立しなかったといえるでしょう。特に高野君。完璧にダークサイドに染まってしまって。上位聖職者として見事な働きぶりだったと言えるでしょう。

そしてどうやら芝原は勿論のこと、田嶋や息子のゆうちゃんにまで目を付けられてしまった十兵衛君。今後仕込みをするのに苦労するでしょうな。本当に汚いですからね彼は(褒め言葉)。ゆうちゃんもテンションマックスのせいか、野次ではなく声援としての『負けろ』なんて言っちゃうくらいだし。

 

今まで十兵衛に勝ち目ないだろとか思ってましたけど、今回で完全に勝機が見えましたね。次回以降が楽しみです。講談社の富樫に期待しつつ、今回は以上で終わります。