和尚の日記

マンガやゲーム、映画など自分が見たものの感想や紹介をしていきたいと思います。

漫画紹介:『緑の王』についての感想_最後のセリフが印象的だった。

こんにちは。和尚です。

今回は講談社から出版されている、『緑の王』(作:たかしげ宙 画:曽我篤士)についての感想と紹介を書いていきます。

最後のセリフが印象的な作品でした。

この作品は、今は無き『マガジンZ』という雑誌に連載されていました。

植物が以上に増殖・成長する『プラントバースト』によって、住む場所が少なくなった人類。そこに追い打ちをかけるように、歩き回るようになった木で作られた巨人『アレトゥーサ』が現れる。

一方、軍に追われていた少女を助ける主人公シン。その折に銃に打たれ瀕死の重体に陥るが、そこで双子の弟が現れ注射を打ちます。主人公が目覚めるとその体は、植物で出来ていて……。

 

物語はこのように始まりました。話の趣旨としては『人間対植物』というものです。その後助けた少女にはアレトゥーサと話せる能力があると分かったり、主人公シンのいずれ意思すらも植物に乗っ取られることがわかったり、植物が増えた理由や動き出した理由が分かったりします。

 

作品としては、植物が増えた世界を実際に歩いていく主人公と、植物の増加・成長の理由を探る主人公の双子の弟という、二人の視点から世界を探っています。

作品序盤は、化け物へと変わっていく主人公の苦悩のようなものが描かれていくのですが、後半は主に植物の増加・成長理由やその行動目的を明かすことに主眼が置かれています。

 

作品内で目に留まるのは植物たちの進化っぷり。巨人の姿は当たり前。人間に寄生もするし、ロケットの様に宇宙に進出しますし、最終的にはなんと違う惑星にまで飛んで行ったりもします。

その植物を倒すために、双子の弟がとんでもない手段を取ったりします。

作品全体としては、SFを絡めて植物の行動や成長などを説明しています。

 

さて、ここで突然ですが、タイトルに書いているように、作品最後のセリフについて触れたいと思います。

時間が足りなかったんだ

この言葉単体では良く分からないので、この作品の裏事情を説明いたします。

 

この作品は、いわゆる打ち切り作品に当たるのですが、その打ち切り理由が『母体となった雑誌の廃刊』にあります。

雑誌の最終号がそのまま最終話に当たり、その話の最後にこのセリフが入ってました。

言葉の裏を読み取ると、作中で何かをする時間が足りなかった、のではなく、作品の続きを描き終えるだけの時間が足りなかったということになります。

 

これはいわば『シャーマンキング』の蜜柑=未完に当たる、壮絶なシュールギャグになるのです。

 

実際最終話の展開はそれはひどい物でした。ですがそれは寛大な目で見てあげてください。

時間が足りなかったのですから(笑)。