和尚の日記

マンガやゲーム、映画など自分が見たものの感想や紹介をしていきたいと思います。

今年で25歳。つまり『ひよこ鑑定士』になるラストチャンス!

時が過ぎるのも早いもので、僕は今年で25歳になります。

四半世紀というと物凄く長い気がしますが、実際は……やっぱり凄く長かったですね。

 

今年で25歳、それはつまり……。

今年が『ひよこ鑑定士』になるラストチャンスということです。

 

ひよこ鑑定士とは?

ひよこ鑑定士とは、生後間もないひよこの雌雄を鑑別する職業です。

まあ、詳しいことは以下のエントリーを見ていただいた方が良いですね。

www.naruho-blog.net

doda.jp

 

僕も知らなかったんですが、どうやら高年収・好待遇の職業だったようです。

正直ネタ職業だと思ってたんですが。

 

可愛らしい名前と反して、険しき道

25歳以下しか取得できない資格だとは知っていたのですが、どうやら想像以上に険しい道だったようです。

他の条件として健康であり、視力が1.0以上(メガネでもOK)必要というのがありますが、これは大半の人は大丈夫だと思います。

 

問題なのが、掛かる年月。

上記のエントリーにも書かれているのですが、養成所での講習やら研修やらで2年以上の月日が掛かります。今から養成所に入っても全て修了するときには27歳くらいになっているわけです。

 

さらにはその後行われる試験もパスする必要もあります。この試験の合格率も5割を切っているようです。

 

まあ要するに『可愛らしい名前に反して、取得するのがめちゃくちゃ大変な資格』だということです。

 

実際の仕分け映像

実際にひよこを仕分けている映像がこちら↓

 

www.youtube.com

 

なんかどこかの愛護協会が怒り心頭になりそうな映像みたいに思えますが、

安心してください、合法ですよ!

 

映画『婚前特急』_演技力高すぎて逆にイラついた作品

今回は映画『婚前特急』を紹介する。

 

婚前特急 /吉高由里子【中古】

価格:100円
(2017/6/3 23:03時点)
感想(0件)

↑これ。

吉高由里子主演の映画。

 

映画のさわり

主人公のチエは五人の男たちと付き合っていたが、友人のデキ婚を契機に結婚について考えることとなった。そこから五人の男たちを査定し始め、一番評価の低いタクミを振ることにした。

しかし別れ話を切り出したところ、タクミから『最初から付き合ってないじゃん。これからも体だけの関係は続けようよ』などと言われ、プライドが傷つけられる。

そこからチエは、タクミを惚れさせてから改めて振ろうと思い、努力を重ねるのだが、空回りを続けていき……。

 

演技力の高さは素晴らしいの一言

吉高由里子演じる主人公チエは、プライドが高く我儘で、人を見下しがちな女性。浜野謙太演じるタクミは空気の読めない発言も多く、お金がなければデリカシーもなく、というか人の物を勝手に取ったりするなど人間としては終わっていると言っても過言ではない男性。

こんな癖のあるキャラクターを見事に演じ切るその演技力は脱帽もの。

 

ただすっごくイラついた

ただ彼らの演技力が高すぎるせいで、キャラクターには共感ではなくむしろ反感が生まれた。

チエは現実にも実際に居そうな女性で、その行動理由も納得は行った。底辺だと思っていたキープ男子から、まさかの付き合ってない発言を受けたのは衝撃も一入だとは思う。

だが成績のいい営業マンでもあるチエが、その反撃のために取った行動は余り頭の宜しいものではなかった。

とはいえ、まだ彼女の行動は理解できるものではある。

 

それ以上にやばいのはタクミ。こいつはもはや人格破綻者なのではないかというぐらいヤバい人間だ。

自分の理解の及ばない人間を狂人と呼ぶのなら、タクミは間違いなく狂人だ。

『何言ってんだコイツ?』状態でイラつきがヤバい。

タクミのヤバさが際立って、嫌な女性であるはずのチエが可哀想に思えてくるほどだ。

自分がチエなら作中で何百発も殴っていることだろう。もしくは片目ぐらい抉っているはずだ。

 

他ツッコミどころ

ブコメらしく、テンポよく面白く進むのだが、オチはちょっと『う~ん』と唸らざるを得ないものだった。

正直その選択はどうなのよ?と

また、五人の彼氏が居たのだが、主にスポットが当たるのはタクミのみ。加瀬亮が演じるキャラが他の三人より出番が多いかなというものなのだが、それでもタクミには遠く及ばない。

 

映画の最初に彼氏五人が登場するが、活躍度には雲泥の差があるのだった。

 

結局のところ

今作も色々ツッコミどころは多かったが、総合的には面白かった

とにかくタクミはウザいが、それでも面白かった。

 

個人的には、タクミにボコボコになってもらいたかったが。

嘘喰いについて振り返ろう_『廃坑のテロリスト編』(コミックス4~7巻)まで

前回に引き続き、嘘喰いについて振り返るぞ!

osyousama.hatenablog.com

 

↑前回

 

今回は4~7巻を振り返る。

収録されているのは、恐らく最も嘘喰い読者を生み出したであろう、作品屈指のストーリーである『廃坑のテロリスト編』である。

 

ギャンブラーVSテロリスト

最初に述べておくが、このマンガはバイオレンスバトルギャンブルマンガである。主人公の嘘喰いこと斑目も、自らの事をギャンブラーと称して憚らない。

そんなギャンブラーの対戦相手に選ばれたのが、日本にミサイルをブチ込まんとするテロリストだ。バイオレンスバトルギャンブルマンガなのだから、ギャンブラーVSテロリストが行われても問題ないのだ。

 

ギャンブラーとテロリストが互いの金と命を懸けてゲームをするのが、『廃坑のテロリスト編』なのである。

4~7巻までを『廃坑のテロリスト編』として纏めているが、ゲームそのものは5巻だけで終わる

 

6、7巻は何するの?

4巻は対戦相手の紹介などの導入編、5は先ほど述べたようにゲームの決着まで。だとしたら残りの6巻と7巻は何をするのか?

 

当然、バトルである。

 

だってこれバイオレンスバトルギャンブルマンガだもん。

5巻が主人公嘘喰いとテロリストとの怪奇極まるゲームを描かれているが、6巻からは一転してバトルマンガもかくやという戦闘を行う。

遠方の敵狙撃手に気付いたり、その狙撃手にナイフを投げつけて銃に刺したり、蹴り飛ばした革靴で銃を構える敵の指を圧し折ったり、などなど。

なお上記の行動は全て同一人物が行ったものである。

 

定まる嘘喰いの方向性

この『廃坑のテロリスト編』で嘘喰いは多くのファンを獲得し、この作品の方向性が確定した。

僕がこの作品における方向性、『対等でなければギャンブルは出来ない、対等であるには暴力が必要』というものが大好きです。

あらゆるギャンブルマンガでは、負けたら勝者に絶対に払わなければならない。

 

普通、権力者は払わないよね!

 

表の権力者ならともかく、裏の権力者なら払う必要ないよね。殺すなりして揉み消せばいいんだから

 

この作品は上記のことに対応している。最低限自分の身を守るだけの暴力が前提条件として要求されるためだ。

 

事実、作品途中で身を守るだけの暴力がないために、卓袱台返しが起こったことがある。なお卓袱台返しを起こしたのは主人公側なので悪しからず。

 

とまあ、作品で初めて本格的なギャンブルが行われたゲームと言える。

ここからさらに智謀入り乱れる複雑怪奇なゲームが行われる。

 

正直複雑すぎて、三回ぐらい読み直さなければならないマンガである。

読んだことのない人は、取りあえずこの『廃坑編』まで読んでもらいたい。

嘘喰いについて振り返ろう_『連載開始~廃ビルの悪魔編・梶ちゃん修行編1』(コミックス1~3巻)まで

現在、週刊ヤングジャンプ絶賛連載中の『嘘喰い』。

最終決戦真っ只中であるが、今回から『嘘喰い』のこれまでの連載について振り返ろうと思う。

 

今回はコミックス1~3巻までの内容について振り返る。

 

 

 

梶ちゃんとの出会い編

嘘喰いの始まりとなる第一話には、嘘喰い斑目と、その相棒である梶 隆臣(以下梶ちゃん)との出会いが描かれている。

たまたま偶然出会ったように描かれているが、これまでの連載で果たしてそれが偶然だったのかどうか怪しくなってきた。作為的なものである可能性は拭いきれない。

しかしその当時の梶ちゃんは勝負や金に対する執着、ギャンブラーとしての覚悟などまるでない一般人であった(ただし闇金含む多大な債務あり)。

パチンコ店で出会った獏と出会った梶ちゃんは、裏カジノでの獏のギャンブルに魅せられてしまう。

そこから獏と梶ちゃんのお話は進むのであった。

 

一巻ではその後、梶ちゃんの周りのお話を何話かは挟み、嘘喰いの方向性を決定づけたと言っても過言ではない廃ビル編に突入する。

 

廃ビルの悪魔編

今までのギャンブルやマネー系のお話。そこから完全に毛色が変わったのがここからだ。既存のギャンブルマンガから外れた、バイオレンスバトルギャンブルマンガの幕開けである。

正直、1~2巻を読んだ段階で、この作品を切った読者というのはかなりの数に上るのではないかと疑っている。

傭兵集団との鬼ごっこはともかく、その後始まった人体改造人間との鬼ごっこがヤバかった。

何がヤバかったというと、仮面を被った筋骨隆々の人間が、走り幅跳びで十何メートルという距離を跳び(ついでに跳び蹴りで首を折り)、ショートカットと称して、手摺に括り付けたロープで振り子よろしく、屋上から3階下のフロアへ移動したり、極めつけはフルオートのマシンガン30発を全て避け切ったり、まざまざと人間離れした身体能力を見せつけたのだ。

どこのバトルマンガ世界の住人なのだろうか?という人外ぶりである。

その人外っぷりは是非ともご覧になっていただきたい。

 

梶ちゃん修行編1

廃ビルでの鬼ごっこも終え、新たな仲間、そして金を手に入れた獏一行。

梶ちゃんはその金を手にし、マンションカジノへと向かうのだった。

獏から、『その金を全てスッてこい』と言われたからだ。

 

梶ちゃん修行編の記念すべき第一回が、コミックス3巻に収録されている。

このマンガの魅力は二つある。一つは獏が行うゲームそのもの。

二つ目は梶ちゃんの成長っぷりである。

自分たち読者と同じ目線に立っている梶ちゃん、その彼が少しずつ成長していき、そして獏と同じステージに登っていく。

その成長を見るのが、魅力なのである。

 

まあようするに

とりあえず3巻まで読め。

欲を言えば5巻まで。

 

注:DMMにて、無料で読める『嘘喰い STARTER BOOK』なる本があるので、そちらを読むのもいいかも。 

 

最強の二次創作ッッ!『グラップラー刃牙 BLOOD & BODY』を紹介させてもらうッッッッ!

今回はあるSS(ショートストーリー)を紹介させてもらう。

そう、貴様らが一回は読んだことがあるであろう、あの作品……

 

グラップラー刃牙の二次創作だッッ!

 

その素晴らしき作品の名前は……

グラップラー刃牙 BLOOD & BODY』だッッッ!!

 

タイトルをそのままググるか、もしくはArcadia Mainにある『SS投稿掲示板』の『その他』から探すがよい。

 

この作品は刃牙シリーズ三作目にあたる『範馬刃牙』が終了ののち、世に現れた作品だ。

それゆえ、シリーズ四作目である『刃牙道』とは関連性が皆無である。

当然、蘇ってきた武蔵が斬殺しまくったりはしない。

 

だが断言できる。

この作品は面白いッッ!

 

この作品の一番の売りを挙げるとすればそれは……

脳内再生の容易さにあるッッ!

 

少なくともグラップラー刃牙シリーズを三作目まで読破したことがある読者ならば、小説内での場面、人物、発言、演出などなど、様々なことで脳内再生余裕であろう。

絵、コマ割り、果ては第三者視点からの戦闘回想まで板垣先生テイストで完全再現可能である。

これほど違和感なく刃牙ワールドを投影出来た作品など、他にないのではなかろうか?

 

以上のそれらは、この作品の最も大事な場面……

範馬勇次郎の全力戦闘シーンですら言えることであるッッッッ!

 

この作品のコンセプトとは何を隠そう……

真剣に戦う範馬勇次郎なのであるッッッッ!

 

この勇次郎の敵こそが、本家に出てもおかしくないようなキャラクターであり、範馬勇次郎が本気を出すに値する『説得力』を持つ存在なのだ。

 

 

これまでグダグダと言葉を並べては見たが、

これらの一切に聞く耳を持つなッッ!

 

強くなりたくば読めッッッッ!

 

↓直リンだ

http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=etc&all=38954&n=0&count=1

映画『ブレイブ・ワン』_シリアスから一転、まるで落語のようなオチ(ネタバレあり)

 今回は『ブレイブ・ワン』という映画について。

【中古】 ブレイブ・ワン(Blu-ray Disc) /ジョディ・フォスター,テレンス・ハワード,ニール・ジョーダン(監督、脚本) 【中古】afb

価格:988円
(2017/5/15 23:32時点)

↑これです。

 

ジョディ・フォスター主演の映画です。

ラストシーンの展開は視聴者を裏切ります。悪い意味で

 

作品のあらすじ

ラジオDJであるエリカという女性は、暴漢たちに襲われ婚約者を失い、自らも重傷を追った。その後、ひょんなことから犯罪者を射殺したことによって、彼女は犯罪者を殺すようになる。

エリカは自らの中に別人格が生まれたように感じ、恐怖を抱きますがそれでも犯行を続けていく。

制裁を繰り返していく中で一人の警官と親密になり、彼の力もあって、エリカを襲った犯人を見つけることができた。

最後にはその犯人たちを射殺するところで、エリカと警官は対峙し……。

 

終盤までのシリアスは見事

この映画は暴漢に襲われるシーンから始まるが、シリアスの描き方は見事だと僕は感じた。

エリカが事件のトラウマをフラッシュバックするシーンを挟むことによって、彼女が銃を手に入れる展開も極自然なものとなった。

もし暴漢に襲われた時、彼女が銃さえ持っていれば悲劇は起こらなかったはず。身近に銃がある社会ならば、そのトラウマに備えるためや後悔の念から、銃を手にするのは自然なもののはず。

 

彼女が凶行に及んだ理由の一つとしては、護身用として手に入れた銃を使う機会に恵まれたしまったこと。

状況から見れば正当防衛が成り立つであろうが、彼女はそこで殺人を犯す。

そこから彼女は下り坂を転げ落ちるように、次々と犯罪者を制裁するようになっていった。

 

しかし元は善良なる一般人。殺人に対する忌避感情をも同時に持ち合わせており、自らの行為に対して葛藤を抱く。その葛藤から自らが住むアパートの管理人(?)に境遇をと心情を吐露した。

また、以前にも仲良くなった警官に、警官と私的制裁者の境目(射殺の合法・非合法)などについても会話します。

この場面によって、決して冷酷な殺人者になったわけではないことを示唆した。

殺人を否定する感情も持つエリカは殺人に対する忌避感から自らの中に別の人間が生まれたように感じていた。

 

以上の点は全て、主人公の人間らしさ、葛藤、殺人に対する肯定と否定が現れていると感じる。

この主人公の心理描写は、見事だと感じた。(射撃能力高すぎんよ!というツッコミはなしの方向で)

 

だけどオチが……落語か?!

映画のラスト、警察での面通しから、婚約者を殺した犯罪者を見つけた彼女は彼らを殺しに掛かります。

そして次々と犯人たちを殺していき、残すは最後の一人となったところで、エリカの前に警官が現れます。

犯人に銃を突きつけるエリカ。そんなエリカに向けて銃口を向ける警官。犯人は面の皮厚く、警官に助けを求める

陥る膠着状態。

説得をする警官。それを受けてエリカは泣き出すエリカ。

 

そして、警官はエリカに近づき――

「使うなら合法(=警官)の銃を使え、それなら捕まらない」と言って、自らの銃を手渡したのだった。

 

……えっ?!

 

な、何言ってんだ警官は? この展開には犯人も「何言ってんだテメェ?!」と叫ぶが、まったくもって同意である。

犯人に同情もクソもなく、直前まで『さっさと撃って復讐遂げろよ』などと思ってもいたが、この発言には『いやそりゃねえよ』としか感じなかった。

今までエリカが自らの行いが正しいのかどうか葛藤し続けていて、いざ最後の最後、本当の復讐相手を前に答えを出そうとしたら、『僕の銃を使えばいいじゃん』と別の所からあっさりとした答えを提示されたのだ。

 

彼女がラストに何か独白を吐くのだが、正直この展開の衝撃のせいで、ろくすっぽ覚えていない。というか何を言っても寒々しいだけだろう。

ラストに至るまでの彼女の葛藤とは一体何だったのか? これまでの120分間で描いてきた彼女の葛藤とは?

この映画を使って描きたかったものがこれだと言うなら、僕はこの映画をこう評価するしかない

 

『120分を費やして描かれた、壮大な落語』と。

映画『トランスポーター』_ジェイソン・ステイサム無双!なんだけど……。

今回紹介するのは映画『トランスポーター』。

トランスポーター [ ジェイソン・ステイサム ]

価格:1,458円
(2017/5/14 11:20時点)

↑これ。

 

シリーズ物となっていて、これも含めて現4作品作られている(4作品目は主演が違うけど)。

今回紹介するのは記念すべき一作目。

 

作品のあらすじ

タイトル通り、主人公は運び屋であるフランク。自分のルールさえ守ってくれれば何でも運んでくれるという凄腕だ。そんな彼の元に一つの依頼が舞い込んでくるのだが、その荷物というのが中国人の女性だった。

偶然にも荷物が女性であると知り、さらには依頼主から命を狙われるハメになったので行動を共にすることになる。

その女性は自らの父親が人身売買に手を染めていることを知り、それを阻止しようとしていた。巻き込まれた主人公はその手助けをすることとなり、最後はその攫われた人たちを救うのだった。

 

ツッコミどころ

上に大まかなあらすじを書いたが、基本的には主演であるジェイソン・ステイサムが無双する話であり、それ以上でもそれ以下でもないのだが、やはり点在するツッコミ所について言及せねばなるまい。

 

最初に世界観の説明や自己紹介も兼ねて、主人公が銀行強盗を荷物としての脱走を行う。警察とのカーチェイスを行うも、その追跡を振り切る見事なドラテクを視聴者にお披露目した。

 

以後、このドラテクは一度も披露されることはない。

 

だったら最初からジェイソン・ステイサムの戦闘能力を見せた方が良かったんじゃないの? そこまで大事な能力じゃないんなら。

 

最後のシーンにも車で参上するわけではなく、まさかの飛行機からパラシュートで飛び降りるという暴挙に出るんだが、この時の彼は飛行機のパイロットに乗せてもらっているわけで。プロの運び屋が素人に運ばれているというシュールな図式が何とも言えない感情を僕にもたらした。

 

ジェイソン・ステイサムにとって何より大事な戦闘シーンにもツッコミどころがあった。

銃を多用しないのはスティーブン・セガールと同じ流儀として認めよう。

 

だがヌルヌル相撲は如何なものだろうか?

 

車のオイルだか何だか知らないが、急にオールスター感謝祭のラストのようなことをされても、こちらとしては爆笑するしかないわけで。

映画館でこの作品を見た人たちも、思わず笑い声が漏れてしまったのではないだろうか?

退散するシーンでも、芸人張りの滑り芸を見せつけたジェイソン・ステイサムオールスター感謝祭でもかなりの活躍を見せてくれることだろう。

 

終盤でもツッコミどころはある。

僕の目が可笑しくなければ、奴隷が詰められているトラックは間違いなく2台あったのだが、唐突に1台しかなくなった。間違いなく2台あったのに……。

というか奴隷は400人近くいたはずなんだが、あのトラック2台で全員が入るのだろうか?

まあ普通の自動車でも無理すれば20何人入るらしいから可能なのかもしれないが、そんな無理が利くなら中国雑技団ヨロシクびっくり人間一座としてプロデュースすればいい気がするが。それなら合法だし。

 

ラストのラスト女性の父親に崖際に追い詰められたシーンにもツッコミどころはある。まさに絶体絶命のピンチなのだが、ジェイソン・ステイサムはそこで崖から尖った石を一つ見つけて手の中に隠す。

見ている人たちのほとんどは思ったことだろう。『それを使ってピンチを脱出するのね』と。今までのアクションシーンのおかげでどんな技を使っても驚かない準備はこちらにはあった。

いざ撃たれる! といったところで鳴り響く銃声。そして倒れる父親。その背後には銃を構えた娘の姿が……。

 

……えっ?!

 

『さてそれを使ってどう脱出する?』 などと思っていた僕がバカみたいだ。

背後から娘が父親を撃つ。映画においてはありふれたシーンだ。特別視することなど何もない。

 

だったらその石はなんなのよ?!

 

何のためにそんな勿体ぶったシーン入れたの?! なに? 2時間枠で時間でも余ったか? だったら別の格闘シーンでも入れとけボケェ!

 

しかし続編は作られる

所々の展開は間違いなく、B級映画のそれだ。

この後何作も作られるシリーズ物の初めがこれでいいのか?と思わなくもないが、最初に言った通り、これはジェイソン・ステイサムが無双する話であり、この手のツッコミは野暮以外の何物でもないのだ。

そういう意味ではこの作品は、見やすい映画だと言えるのだろう。